市街化調整区域内の工場建築

敷地内での拡張を断念

尾張地方にある100年続く製造業でこの工場で三棟目のお仕事となります。
こちらの案件のご依頼経緯としては、創業から数々増築を行ってきた既存の本社工場が手狭となり、日頃から工場拡張を行いたいと当時の社長からご相談を受けており、本社工場の敷地内で拡張の検討を行いましたが工事を行う事で製造がどうしてストップせざるを得ない為、拡張がなかなか難しく、本社敷地内での拡張を断念する事になりました

見つけた土地は市街化調整区域

その後本社工場から400ｍ離れた場所に売り物件が出てきて、その敷地で工場を新築出来ないかの相談を受ける事になりました。購入予定の敷地を調査すると、その敷地は市街化調整区域内で簡単には工場建築する事が難しい地域でした。

第34条第14号 既存工場のやむを得ない拡張

そこで都市計画法を調べていくと法第34条第14号開発審査会の議を経たものの中に（市街化調整区域にある既存工場のやむを得ない拡張）という条文がありこれならいけると思い役所に足を運びました。しかし、なかなか建築許可を得るまでのハードルが高く、事前協議から前に進める事が出来ないので、当時の社長にも役所に足を運んで頂き、工場を作りたいと懇願して頂き何とか建築許可の申請が出来る事になり、無事建築許可を頂く事が出来ました。

効率的で快適な作業空間に

今回の工場は鉄骨造２階建てで、工場と倉庫を併用しています。倉庫にはラック倉庫を導入して在庫管理の効率化を図っています。工場の床は、製造機械の重量に耐えれる仕様とし、柱、壁には物が衝突しても問題無い頑丈な仕様です。それと空調、換気も完備し快適な作業空間とすることが出来ました。