愛知県江南市
既存工場との密接な関連
建築許可を得るまでの高いハードル
建物概要
業種 | 製造業 |
用途 | 工場 |
建設地 | 愛知県江南市 |
延べ面積 | 542.10㎡ |
構造 | 鉄骨造 平屋建て |
竣工 | 令和2年5月 |
敷地内に新たな工場を建設
この案件は、一宮市にある建材製造業様の工場新築工事で、一宮市に本社事務所と賃貸工場を所有してる企業様でした。
その後江南市の市街化調整区域内にある建物付き物件を購入され既存建物を工場として利用していましたが、一宮市で賃貸してる工場とのアクセスやリスクを考えると購入した敷地内に新たな工場を建設する事で効率化が進み将来的にも良いとの判断で新工場を建築する運びとなりました。
第34条第7号 既存工場との密接な関連
購入した物件は敷地に余裕があり工場を建築する事が出来ますが将来的な事を考えると近隣の敷地もあるとより一層効率化出来る為に近隣の農地購入も進みました。
購入した敷地には宅地があったので問題無く建築許可も頂けて新工場を建築出来ると思っていましたが、購入してからの年数が足りず宅地での建築許可は得られないとの役所判断があり窮地に立たされました。
そこで利用出来る法律が無いか調べると都市計画法第34条第7号の既存工場と密接な関連を有する事業場と言うのがあり、これなら建築許可が頂けるかもと役所の結論もあり事前協議を進める事になりました。
効率化の証明
既存工場と今回建築する敷地は分筆し、近隣の購入した農地も農地転用行いました。
特に一番苦労したのは、新たな工場を建築する事で効率化が図れるのを証明するのが大変でした。お客様に原料の仕入れ、完成品の流れや作業工程、それとトラックの運搬費などを教えて頂きながら効率化を何とか証明する事が出来て無事に建築許可を頂く事が出来ました。
設計した工場は一般的な工場で鉄骨平屋建てです。
一番配慮したところとしては、近隣に住宅がありましたので、騒音や製造過程で出る粉塵が迷惑にならない様な設計を行いました。